こんにちは。
あなたは「構造計算」という言葉を聞いたことはありますか?
構造計算とは、建物本体の重さ・家具や家電など建物に加わる重さ・
積雪の重さ・風圧・地震力などに対し、
その建物がどんな影響を受けるのか、どの程度対応できるのか、
安全性をどれだけ確保できるのか、などを計算するものです。
一般の方は、
「当然、全ての建物に対して構造計算しているだろう」
と思っていることでしょう。
しかし、残念ながら構造計算されていない一戸建てもあるんです。
その理由は、資格を持った建築士が設計する場合、
政令で定める技術的基準に適合することを前提として
・100㎡以下
・木造2階建て以下
・延べ床面積500㎡以下・高さ13m以下・軒の高さ9m以下
・木造以外で平屋建て以下、かつ延べ床面積200㎡以下
の建物については、確認申請の際に
壁量計算書や構造に関する図面等の提出を『省略』できるからです。
これを『四号特例』といいます。
そのため、住宅業者の中には
・構造計算を行わない業者
・簡易的な計算のみ行う業者
・すべての建物に対して構造計算を行う業者
が入り乱れています。
安全性を確かめていない新居って怖くありませんか?
例えば、もし入居後にピアノや大量の本などを運び入れたら?
建物の一部分に集中して大きな負荷をかけても大丈夫でしょうか。
強度不足で床がたわむ心配はないでしょうか。
自然災害などのリスクを高める原因にならないでしょうか…。
また、もし吹き抜けやスキップフロアを設けたら、
地震の横揺れを建物に均等に伝えることができませんよね。
当然、地震に弱い建物になります。
しかし、しっかりとした構造計画のもとに設計を行えば、
最高等級である耐震等級3を取得することはできます。
意中の業者は、構造計算を行っていますか?
もし行わない業者なら、それを納得した上で話を進めていますか?
耐震性を弱める間取りや重い家具などの不安要素はありませんか?
先輩施主の中には、構造計算するなら数十万円の費用が発生すると聞き、
迷った末に計算しないまま話を進めた事例があります。
逆に、
「それで安全性を確かめられるなら」
と、予算配分を調整して計算を依頼した事例もあります。
どちらを選ぶにしても、責任を持って決断したいものです。
では、また。
2019年12月11日 22:55
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