■境界標の種類
境界標は、その役割上、
移動しにくく耐久性に優れたものでなければなりません。
耐久性に優れているのはコンクリート杭や金属杭、
御影石などの石杭ですが、石杭は高価で加工しにくいため、
コンクリート杭や金属杭が多く用いられています。
上記の他に、プラスチック杭や木杭などもあります。
ただし、木製は腐食しやすいため、
現在は仮杭(一時的に使用する杭)として用いられています。
■設置するのは誰?
分譲地の場合、販売前に業者が設置しています。
しかし、個人の場合、単独での設置はお勧めできません。
トラブル回避のため、隣接する土地の所有者と合意の上、
土地家屋調査士などの第三者に依頼して設置します。
その際、土地家屋調査士が作成した地籍測量図は、
大切に保管しておきましょう。
■境界標を設置したのに、なぜ地積測量図を保管するの?
自然災害などが原因で、境界標がズレたり紛失することがあります。
また、工事のために境界標を移動させた業者が、
正しい位置に戻さない場合もあります。
悪質な事例では、
隣地の所有者が自身の所有地を広げるため、
故意に境界標を移動したり紛失させたケースもあります。
境界標が正しい位置に無い場合、
土地の境界を証明できるのは測量図と登記簿だけです。
繰り返しになりますが、ぜひ大切に保管してください。
2019年11月19日 08:58
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