工務店三代目の憂鬱

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畳の縁や敷居の作法をお子さんに伝える機会はありますか?

こんにちは。


「畳の縁(へり)を踏むとバチがあたる」

「畳の縁に座ると、床下に潜む敵に刺される」

「畳の縁に入っている家紋を踏むことは、

 そこに住む家族やご先祖様の顔を踏んでいるのと同じ」

こんな教えを聞いたことはありませんか?


部屋と部屋の境目にある『敷居』についても、

「敷居を踏むことは、その家のご主人の頭を踏みつけるのと同じ」

「境界線やテリトリーを軽率に扱っているのと同じ」

などと言われています。


迷信だと言われればそれまでですが、

踏まれて負荷がかかった敷居は歪むことがあります。

敷居が歪むと、障子や襖がスムーズに動かなくなることがあります。

そもそも、敷居は建具の一部分なので床のような強度はありません。

本来、床と同じ感覚で歩いてはいけない場所なんです。


和室がある家で暮らすと、

そんな作法を幼い頃から何度も教え込まれます。

しかし、和室が無い住宅で生まれ育った子どもは、

敷居や畳の縁を見ることなく成長します。

そのため、外出先で先方に気を悪くされたり、

恥をかいてしまう事例は少なくありません。


そういえば、

「50代の上司が敷居を平気で踏む様子を見て、

 見ているこちらが恥ずかしくなった」

と20代の方に聞いた時は、私も随分驚いたものです。

高度成長期や核家族化などの影響で、

親から子へ語り継がれていた教えが、

その上司の方の家庭では途切れていたのかもしれませんね。


昔、畳は高級品で、権力を示す象徴でもありました。

そのため、当初は高貴な人や来客のもてなしにのみ使われていました。

身分によって畳の厚さや縁の柄を使い分けるほど

人々にとって思い入れの強いアイテムでした。


もし、新居に和室を設けるのなら、畳の歴史や作法を

お子さんたちに何度も伝える機会があることでしょう。

日本人として知っておいて損はないので、ぜひ伝えてあげてください。^^

では、また。


2019年07月16日 10:48

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