■目隠し請求権って?
民法第235条
『境界線より1メートル未満の距離において
他人の宅地を見通すことのできる窓又は縁側(ベランダを含む。
次項に置いて同じ)を設ける者は、目隠しをつけなければならない。
2)前項の距離は、窓又は縁側の最も隣地に近い点から
垂直線によって境界線に至るまでを測定して算出する。
(境界線付近の建築に関する慣習)』
第236条
『前二条の規定に異なる慣習あるときは、その慣習に従う。』
■どちらが目隠しをつけるの?
さいたま地裁で、
賃貸マンションを建てた相手を、隣人が訴えた事例があります。
どちらも、境界線より1メートル以内に窓がある建物です。
判決によると、
キッチンなどの滑り出し窓は「見通すことのできる窓」には該当せず、
引き違い窓は「見通すことのできる窓」に該当するとし、
後から建築した側にのみ改善を求めています。
マンションの住人から苦情が出ていないことも判決を左右したのですが、
他の判例でも先住者を守る傾向があります。
なぜなら、先住者は将来を予見して建築することができないからです。
■あなたが加害者にならないように
家づくりを始める時、一般の人の知識は偏っています。
「ガーデニングをしたいから、家を境界線ギリギリまで寄せてほしい」
「大きめの窓で、解放感を感じたい」
などなど、自分と家族の視点での家づくりをしてしまいがちです。
あなたが家づくりをする時、
『境界線より1メートル未満の距離において
他人の宅地を見通すことのできる窓又は縁側(又はベランダ)』
を設置すると、隣人に苦痛を与えることになりかねません。
狭小地でやむを得ない場合は、事前に対策を考えたいものです。
もし隣人から苦情が来たら、
あなたは精神的・金銭的負担を受けることになります。
周囲に配慮した家づくりを忘れないでくださいね。
2011年10月20日 11:36
■ちょっと昔の暮らし
かやぶき屋根は、その厚みを活かして、暑さを和らげることができます。
昔の夏の夜は、開け放った窓から侵入する蚊の対策に蚊帳を用い、
気持ちよく眠る工夫をしていました。
冬は隙間風が入るので寒いのですが、フスマなどで部屋を区切って、
囲炉裏や火鉢で乗り切っていました。
厳しい環境に対応して、自然室温で暮らしていたのです。
■家を建てる動機に『温度』は入っていますか?
新築をする人に、家を建てるきっかけを尋ねると、
「家族が増えて、家が手狭になったから」
「子供の進学に合わせたかったから」
という声が多いものです。
これまでは、冷暖房機器で対応できていたので、
室温の変化を、それほど重視する必要がなかったのでしょう。
でも、原発事故以来、
冷暖房なしで過ごせる「自然室温での暮らし」のニーズが高まっています。
1985年頃の消費電力レベルで暮らせたら、
原発に頼らない社会になると言われているんですよ。
■自然室温で暮らす
体感温度は
「気温・湿度・風速・輻射・代謝量・着衣量」
によって左右されます。
これらをうまく組み合わせることで、快適に感じられる温度になります。
最近の住宅は、寒さに強い家づくりを重視するあまり、
夏は外気温より室温が高くなる、という家も多いのです。
家電や人体から発生する熱が、室温を上げますからね。
この冬も節電との戦いです。
エネルギー問題が解決しない限り、この節電生活は続きます。
でも、暑さ寒さを我慢する生活は、正直つらいものです。
自然室温で、快適に暮らせる家づくりをしたいものですね。
2011年10月14日 10:04
■深夜に働くエコキュート
エコキュートは、深夜電力を使ってお湯を沸かします。
その時間帯は、23時から翌朝7時まで。
ちょうど人が眠る時間帯ですね。
メーカーによると、その運転音は40デシベル程度です。
しかし、壁や地面、自動車などの反射物によって反射音が生まれ、
音が大きくなる場合があります。
エコキュートの運転音で、特に響くのは低周波音なのですが、
これにより健康被害に苦しむ人が増えているのです。
■具体的な症状
眠れない・眠りが浅いなどの不眠症状。
イライラ、幻覚、癇癪、脱力感、不安感、
疲れやすい、集中できない、などの自律神経失調症状。
肩こり、動悸、めまい、頭痛、腹痛、吐き気、手足のしびれ、
血圧上昇、脱毛、あごの痛み、胸の圧迫感など、体調の変化・・・。
これらはすべて、低周波音との因果関係が証明されています。
大切な睡眠時間に低周波が発生するのですから、
被害に遭っている方の苦痛は、大変なものでしょうね。
■被害を防ぐために
エコキュートの生産業者が加盟する「日本冷凍空調工業会」は
今年の4月「設置に関するガイドブック」を発表しました。
それによると、隣家への音の伝わりを防ぐには、
コンクリートブロック塀など、隙間の無い塀を立てることが有効です。
ただ、塀の近くに建物の壁があると、音が増幅されてしまいます。
単純に塀を立てればいい、というわけではないのです。
■遮音のために塀を設ける場合の注意事項
前述のガイドブックから引用します。
・音源に極端に近い塀を設けると、
ヒートポンプユニットの吸熱が悪くなり、効率を悪化させる。
そのため、メーカー指定の間隔以上を確保すること。
・塀の高さは、音源の高さより1m高くすること。
・塀の長さは、高さの数倍以上(両側に)とること。
・塀の材料は、スレート、コンクリートブロックなど、
強固で頑丈なもので、隙間を作らないようにすること。
■設置を避けた方がいい場所
・近隣の住宅と、あなたの住宅の寝室付近。
・窓や換気口など、運転音が近隣の住宅に直接侵入しやすい場所。
・壁や塀に囲まれた、極端に狭い場所。
・エアコンの室外機など、ほかのヒートポンプユニットに近い場所。
ただ、これらの対策を施しても、完全に防音できるわけではありません。
ご近所が密集している場合は特にそうですね。
エコキュートは、2003年~2010年に267万台販売されています。
現在も設置家庭は増加中で、その分、騒音問題も増えています。
その影響か、建築確認申請の段階で、
市町村からエコキュートの設置場所を確認されるケースもあるんです。
これからは、業者だけでなく、
一般の方も知識と関心を持っておいた方がいい問題ですね。
2011年10月06日 14:04
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代表のくじはしです。 毎日の暮らしをもっと楽しくするための、失敗しない住まいづくりの秘訣をお伝えしています。 →代表あいさつを読む @住まいの夢先案内所.com 代表取締役 くじはし 一浩 住宅ローンアドバイザー 宅地建物取引主任者 二級建築士 プライベートブログ →社主くじはしの一期一会を読む |
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