今日は、なぜ私が落とし穴に気づいたかについて話します。
私の前職は大阪の不動産開発会社です。
大手住宅会社に土地を開発許可付きで卸すという業界の裏方の会社でした。
お客様は消費者ではなく、住宅販売会社です。
「この土地がなんであんな高くなるのか」といつも不思議に思っていました。
土地と住宅がセットになれば、多少高くても売れるようで、
その住宅販売会社はかなりの利益を上げていたようです。
その後、3代目経営者として事業を引き継いだときは、
勉強のため、妻と一緒によく住宅展示場に足を運んでいました。
当時は、ホントに怪しい業界だなぁと思ったものです。
足を棒にして、30社以上調べ、20社以上に見積してもらい、
各業者のいろんな説明を受けました。
しかし、何かが決定的におかしかったんです。
そのおかしい点を大きくわけると次の3つです。
1.値段の根拠がわからない。
まず、似たような間取りで仕様部材も同じなのに、なぜ見積金額が違うのか。
「この工事はなぜこの値段なんですか?」と聞いた時、誰も明確に答えませんでした。
私も商売をやってる以上、原価でない事ぐらいはわかります。
A社で「○○万」、B社では「そこから5%引きますよ」と言われました。
それでも利益が出ると言うことは「結局いくらなんだろう?」
100円の商品であればまだしも、これから一生住む家なのに?
もっとわからなかったのは、C社の基礎工事は125万円、D社は85万円、
でも、合計の見積金額は同じくらいという場合です。
もちろんどの業界もそうですが、特に住宅業界はブラックボックスが大きく、
オープンになりにくい非常に閉鎖的な業界だと思いました。
住宅業界の知人に尋ねると、
「値段の根拠?つけられないよ!何人の人が間に入ってるか誰も判らないもん」
と、ホントに闇の大きさを感じます。
2.どこの業者がいいのかわからない。
これなんですよ、一番困ったのが。
展示場回りをすると、次から次へと営業マンがやってきます。
どこの営業マンもなんとか人間関係を作ろうと必死でしたが、実際まいりました。
もう、誰が誰だか全くわからなくなります。
しかも私が知りたいことには、「えーっと・・・」的な事も多かったですね。
それでも、その中で信頼できる業者と、めぐり合うことができるか確かめたかったのです。
当たり前ですが、どこへいっても「ウチが一番」と施工例を紹介するんです。
でも、知りたいのは、その会社がアフターも含めちゃんと仕事をするか?という事です。
その当時TVの「欠陥住宅特集」で
「お施主さんが安くしろっていうから、手を抜くんですよ」
と聞いたせいで、何をどう選べば良いのかホントにわからなくなったのを思い出します。
業界人の私ですら、そうだったのです。
3.説明してる内容がうまく伝わっていない。
営業マンが何をどう説明してるのか、よくわかりませんでした。
妻はもっとわからなかったみたいです。
実際どんな家になるのかということが・・・
建ってみて初めて判るんですね。
豪華なモデルハウスと、営業マンの説明に夢を見ているようでした。
これってすごくないですか?
う~ん考えたら恐ろしい話ですよね・・・
こういう経緯で、私は住宅業界の闇と深く向き合うようになったんです。
そこでまず取り組んだのが、すでに家を建てた人に詳しくお聞きすることでした。
何年前に、どの業者で、いくらで、なぜ建てたのか。
その業者を人に紹介するかどうか。それはなぜか。
それはこれから家を建てる人にとって貴重な判断材料になると思ったんです。
さらに、建築現場へ行き職人さんに元請け業者の評判を聞きました。
また、その職人さんが自分の家を建てるとき、どこに頼むかを聞きました。
常にいっしょに仕事をしている人の評価は貴重だと思ったからです。
そして、設計事務所にもお邪魔しました。
その設計事務所がよく施工を頼む業者を聞きました。
また、自邸を施工した業者はとくに要チェックだと思いました。
これらの情報を整理し、現在はこのようなメールセミナーであったり、
定期的に住まいづくり勉強会も開催できるようになりました。
今痛感していることは、建築業はサービス業でなければならないということです。
はたして「造らせてもらっている」「造ってあげている」どちらなんでしょう?
主役はあくまで消費者であって、施工者ではないはずです。
プロとして消費者の意見を聞いて、プロなりの提案を行い、当たり前に良い
ものを造り、提供する。
それだけでいいはずなんですが・・・
勘違いしてほしくないのですが、住宅業界全体がそうではありません。
良い業者は必ずいます!
今の私にできることは、このブログセミナーを通じて、
あなたを優良業者にめぐり合わせることです。
消費者の方もスゴク勉強されています。
すばらしい事だと思います。
たくさん勉強して本来の力を持つことで、住宅業界も良い方向に変わっていくでしょう。
今日の内容はいかがでした。
住宅業界の別の一面が少しは見えましたか?
次回は、業界の常識に踊らされないための注意点についてお話します。
2008年05月08日 12:06
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代表のくじはしです。 毎日の暮らしをもっと楽しくするための、失敗しない住まいづくりの秘訣をお伝えしています。 →代表あいさつを読む @住まいの夢先案内所.com 代表取締役 くじはし 一浩 住宅ローンアドバイザー 宅地建物取引主任者 二級建築士 プライベートブログ →社主くじはしの一期一会を読む |
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