■防災重点ため池
全国のため池の約7割は、江戸時代以前に造られました。
その後、都市の近代化や農業者の減少により、
ため池の下流に住宅や公共施設が増えてきました。
老朽化が進むほど決壊のリスクは高くなります。
そして、下流に住宅や施設が増えるほど、
決壊による影響は大きくなります。
そこで自治体は、そんな懸念があるため池を
『防災重点ため池』として監視すると共に、
ハザードマップ等で地域住民に公表するよう努めています。
ところが、現在のところ35%程度しか公表されていません。
その理由は、ため池の調査やハザードマップの作製に
多くの費用や時間がかかるためだとか。
ちなみに、農水省によると、その数は昨年3月時点で
全国に約11,360箇所もあるそうです。
■ため池ハザードマップポータルサイト
ため池ハザードマップは、
各自治体のホームページでチェックできます。
また、農水省のホームページでもリンク先を紹介しており、
今年6月現在、248市町村のため池ハザードマップを閲覧できます。
↓ ↓
(http://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/tameike/portal.html)
自治体により多少異なりますが、ハザードマップでは
・ため池決壊のメカニズム
・浸水想定区域
・浸水の深さ
・歩行困難度図
・ため池の名称や所在地、作成時期
・避難場所や避難の方法
などを調べることができます。
■地震も水害も
地震に対する防災意識と比べると、
水害に対する防災意識は不十分だといわれています。
皆さんはどうですか?
防災の第一歩は、その土地の特性を知ることから始まります。
土地選びの際は、ぜひチェックしてみてください。
2018年07月24日 08:42
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