軒の出が少ない住宅のリスク


こんにちは。


前回、新築住宅の住宅性能表示制度についてお話ししました。

その際、

『構造躯体は耐用年数が長いが、

 水分や湿気、空気中の汚染物質などの影響を受けて

 年々劣化していく』

とありましたね。

床下の湿気、窓の周りの結露、室内に干した洗濯物の湿気。

料理中の水蒸気や浴室…。

それらの湿気を効率よく排出するのも大切ですが、

外からの湿気を防ぐことも大切です。


そのために欠かせないのが雨対策です。


近所の家々の

軒(のき)を見比べてみてください。

軒とは、建物の外部に張り出た屋根の端の部分のことです。

軒が長い家もあれば、全く無い家もあります。

見比べると、なかなか興味深いですよね。


コストカットやデザイン性の観点で考えると、

軒を設置しない方が良いと考える人はいます。

しかし、屋根と外壁が接する部分は雨に弱く、

雨漏り被害が数多く発生しています。


日本住宅保証検査機構(JIO)は、

2010年7月から2016年6月の間で

保険金の支払いを認めた雨漏り事故案件を対象に

調査を行いました。


その結果、

・雨水侵入個所の71.8%が

 軒が無い住宅(=軒ゼロ住宅)に該当する

・屋根の形状による発生割合は、

 片流れ屋根が全体の75.8%を占めている

ということがわかりました。


もちろん、軒が無い片流れ屋根のすべてが

雨漏りするわけではありません。

しかし、そのリスクが高いことは明らかです。


もし、あなたが

軒の出が少ない住宅を検討しているなら、

・雨漏りのリスクについて

・防水対策を入念に行うための費用負担について

・屋根の定期点検について

といった説明を業者がするかどうか

しっかりチェックしましょう。


温暖化の影響で、

台風などの自然災害の威力は増大しています。

住宅には、

暴風雨から家族を守る性能が求められています。


曖昧な説明しかできない業者の甘いささやきには

十分に気を付けましょう。


では、また。

2017年04月11日 11:48

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